建築部の加藤です(^-^)
建築にはいくつかの祭事があります。
着工する前には 地鎮祭(家屋の建築工事をはじめるに当たり、最初に行う祭事)
上棟した時には 上棟式(柱を立て、棟木を上げる際に行う祭事)
建物が完成したら 竣工式(家屋・会社・工場等の完成後に行う祭事)
このように建物の節目毎に行われています。
私は職業柄、多くの儀式に携わってきましたが、将来家を建てる方にはあまりなじみがないのでは?
と思いご紹介いたします。
今回は土地の祭事である地鎮祭をご紹介します。
・修祓(しゅばつ)=参列者やお供え物を清める儀式です。神主が大麻(おおぬさ)を手に持ち、お供え物や来場者に向けて左右に払うしぐさをします。
・降神(こうしん)=会場に設けた祭壇に神様をお迎えする儀式です。神主が唸るような発声をし、神様をお呼びします。
・献饌(けんせん)=お酒とお水の入った容器のふたを開け、神様にお供え物をささげる儀式です。
・祝詞奏上(のりとそうじょう)=土地に建物を建てることを神様に告げ、工事の安全を願います。施主や設計者、施工業者の名前を含んだ祝詞を読み上げます。
・四方祓(しほうはらい)=敷地の四隅を清めます。神主は一度祭壇から退出し、土地の縁をお祓いします。
・地鎮(じちん)=神前に作った草やススキを立てた盛砂に、設計者や施主、施工業者が「忌鎌(いみかま)」、「忌鍬(いみくわ)」、「忌鋤(いみすき)」を入れます。白木で作成されたものを使うのがよいとされていますが、実用の品でもよいとされてきています。土地から雑草を刈り取り、土をほぐし、土地を敷き均す作業を表現するものです。
・玉串奉奠(たまぐしほうてん)=榊に紙垂を付けたものを神前に捧げ、拝礼します。
・撤饌(てっせん)=お供え物を下げるために、お酒やお水の容器に蓋をします。
・昇神(しょうしん)=神様を御座所にお戻りいただく儀式です。降神(こうしん)と同様に、神主が唸るような発声をします。
・神酒拝戴(おみきはいたい)=神様にお供えしたお酒を頂戴します。
・直会(なおらい)=地鎮祭の後に日本酒の小瓶を参加者に分け合って乾杯をします。
注)清めの酒なのでと言われても飲酒運転は絶対にダメです!・・・言うまでもありませんよね(笑)
という事で、口につけて飲んだマネをする事が主流をなっています。
このように土地の神様に、これから建物を建てるので土地を使わせていただきます。そして今後もお守りください。という意味がある儀式です。
以上が地鎮祭の流れになりますが、地方や神社にもよってやり方が様々です。
ただ、やり方が違えど思いは一つ。
地鎮祭を行うどの施主様もマイホームをいう夢の実現に期待と関わってきた人たちに感謝をする節目の一つとして地鎮祭をやっているのかなぁと思いました。
施主様の節目の携われてそれを糧に今後とも仕事に励みたいと思いました(^O^)