皆様こんにちは!
お久しぶりです、設計の板垣です!
秋といえば……やっぱり紅葉!!
ということで、お休みの日に日光に出掛けてきました!
私、日光は小さい頃から何度も出掛けているのですが、今年もついつい出掛けてしまいました(笑)
が、しかし!
今回は私がまだ学生の頃に、
いつか行きたいと思いながらも行けていなかった「田母沢御用邸」に行ってきました!
こちらから中に入るのですが、とても立派な屋根が!
天井も「格天井」といわれる枡目状に組まれた立派なものです!
中はこんな感じ。
部屋ごとに雰囲気は違いますが、天皇陛下・皇太子殿下がご静養地として使用していただけに、
とても豪華な造りでした。
中にはこんな素敵な建具も。
どちらも杉で作られた建具に鮮やかな絵が描かれています。
花以外にも、人間や鶴と亀、ニワトリなど動物が描かれたものもたくさんありました。
しかし、田母沢御用邸の真の魅力は建物の中ではないのです!
(と、勝手に私が思っているだけなのですが)
田母沢御用邸は周りをぐるっと庭に囲まれているんです。
その為、建物の中からこんなに綺麗な紅葉が!見れるんです!
ただ見えるだけではありません!
こんな風に障子の間から借景的に見せたり。
丸窓を額に見立てたり。
高いところや、長い廊下から見せたり。
とても遊び心のある室内からの庭園の見せ方で
普段の住宅設計にも取り入れたいと思うところが随所にありました!
さて、皆様もうお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、
写真を見ていただくとガラスが波打っているのが分かりますか?
昔は技術的に今のような歪みのないガラスの製造は出来ませんでした。
こういうところがこの建物の歴史を伝えてくれるんですよね。
勿論外から見た姿も素敵です。
建物の後ろに見えるのが、樹齢400年の枝垂れ桜です。
もちろん室内からも見えます。
この廊下の左側に枝垂れ桜があるのですが、
廊下が見えただけでは見えそうで見えない、というのもすごく見え方を考えた設計がされているな、
とただただ感銘を受けました。
庭園内には小川が流れていたり、池があったりとただ散歩をするだけでも楽しいですよ!
紅葉も真っ只中でした!
池に移る御用邸もとても綺麗でした!
庭を散策していると、見たことのないものが
皆様、この飛石の上に置いてあるもの、知っていますか?
これは「関守石」といってここから先は立ち入り禁止ですよ、という意味を示すものなんだそうです。
今でいう「KEEP OUT」の黄色いテープと同じ役割ということになるのでしょうが、
なるほど、昔の人は情緒があったわけだ、と思わせられました(笑)
今までに何度も出掛けていた日光のまた違う一面を見れた気がして、
とても充実した一日になりました。
ちなみにお昼は御用邸から30分ほどの場所にある「水無湧水庵」さんでお蕎麦をいただきました!
香りの強い、しっかりしたお蕎麦で美味しくいただきました!
皆様も日光にお出かけの際は立ち寄ってみてはいかがでしょうか?